
ウォールナットのキッチンの製作もほぼ終わりに近づいてきています。
かなりの大きさなので引き出しの前板や開き戸なども沢山あります。
今回使ったウォールナットはその中でも一番美しい製材所のものを使っています。
アメリカの各地から送られてくるのですが、この製材所のものは特別にきれいなので
できればここの材料を使いたいと思っています。
もちろん高価なのでいつもとはいきませんが今回は絶対使うと心に決めていました。
そして思った通りとても綺麗な仕上がりに満足しています。
少しでも反ったりしないように一度削って二階の暖かいところにしばらく寝かせて
少し縮んだところでもう一度削り直して加工に入ります。
このひと手間は暮らし始めた時、急に暖められた部屋で木がびっくりしないように
木にも心の準備をしてもらうためです。
本当に?って思うかもしれませんが、とても効果があるんですよ。

11月からずっとこのキッチンに掛かっていますが
すごく楽しい。
ちゃんと向き合って集中して作る。
とても幸せです。

引き出しの裏の背板は一生目に触れることはありませんが
9mmの本物の板を使います。溝にはめ込む場合や裏から打ち付ける場合があります。
裏から打ち付ける時、鉄釘を使うと錆びるので真鍮釘を使います。
見えない場所から長い間支えていてほしいから。
ちょっとした思いを込めて釘を打っています。

今日で仕事納めです。
今年も皆様に大変可愛がっていただき
本当にありがとうございました。
お客様の幸せな暮らしの一部に参加させていただき
私たちもとても幸せです。
来年もよい年になりますように。
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