フラッシュ用工作機の導入

これはプフラッシュを作るレス機といいます。

フラッシュとは板の芯となる梯子状の木枠にベニヤ板をプレスで貼った板状の部材です。

次はプレスで出来たフラッシュを切断する大型の裁断機で

プログラミングで自動に切断してくれます。

この夏に大きな機械を導入しました。

フラッシュ用の工作機です。

フラッシュとは家具の材料となる板を合板を使って作る機械で

普通、家具屋さんにはあるのが当たり前の機会です。

何故KitoBitoにこの機械が無かったのかというと

今までは無垢という本物の木だけで作るという開業当時からの強い意志から

手間はかかるけど無垢にこだわっていたので必要が無かったからでした。

それなのにどうして今この機械を導入したのかというと、

いくつか理由があります。

一つ目は木材の高騰から無垢の木だけで作っていくと高額な家具ばかりになって、お客様に買ってもらえなくなると心配したためです。

今は合板も高くなり、フラッシュだから安いというわけでもなく

何とか価格の現状維持が精一杯です。

もう一つは主に使う合板に薄くスライスした板を貼った突板合板があります。

その突板合板を地元の市場で自分の目で選んだ原木から作りたいという、

あまり木工所が手を出すことのない大きな野望が理由です。

無垢の木が貴重ななった今、ただ合板を使って安くすればよいという訳でなく、

この地域で生えていた木を自分の目で選び、

個性のある木でオリジナルの突板合板を作ることで

誰にもまねのできない自分だけのキッチンを作れるのではないかと考えていたのです。

又、突板は薄くスライスした板を使うため一本の丸太からたくさんの薄い板が取れ

隅々まで使う事と、今まで使ってこられなかった個性がありすぎて捨てられていた木も

その個性を生かして使うことで無駄なく木を使い切ることができる事も大きな理由の一つです。

敬遠されていた木を捨てることなく隅々まで使う事、地元の市場の流通に微力でも協力することは

今時代に求められている持続可能な物づくりにつながると信じています。

将来のワクワクする木工に期待を込めて