『Esprit』という岡山市にあるコーヒーの名店の椅子を作らせていただいたことがあります。その椅子の座面を変化させてみようと思ったのは、それから何年もたった時でした。椅子自体は少し改良を重ね、皮籐の座面を張ることにしました。できあがると、とても上品な椅子に仕上がりみんなの気持ちも満足するものでした。しっかりと皮籐を張り上げていくと、ピンとした気持ちの良さをお尻に感じます。すると、欲も出てくるのです。
もう少しカジュアル感のある椅子にもならないものかと…そこで、シェーカー家具の椅子にもよく使われている椅子の座面用のテープを使ってみることにしました。モノ作りは、材料や加工方法、デザインなど色んな所から、出来上がりを想像しながら、進みます。それでも、原寸で出来上がってみないと座り心地や手触り感は、分からないのです。
出来上がるまでは、自分たちを信じて作業を進め、試作を何度か重ねて、出来上がった時、スタッフみんなで、少し驚いた顔を隠せませんでした。そして、こぼれる笑み。皮籐とは違うテープの張り心地に、『これは良い。』という表情を誰からも感じたのでした。テープは、しっかりとしたテンションがかかっているにもかかわらず、柔らかさや優しさを感じる心地よさがあったのです。
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