横格子を入れることによって、部屋の広がりを感じることのできるカウンターです。格子の間から、内側が見えないようにしました。
この横格子のカウンターは、I型キッチン、すなわち壁につけたキッチンの作業カウンターとして、作ったものです。キッチンのある空間で、一番よく見えてくる象徴的で存在感のあるカウンターとなりました。キッチンを同時に作らせていただいたお客様が、こんな横格子のカウンターが欲しいんです。と何か雑誌を見ながら言われていて、山桜で作るなら(材料は決まっていました)やっぱり上品に仕上げたい。と私たちはすぐに思ったのでした。
いつも山桜を使った家具などでいうことなんですが、山桜は木肌がなめらかで、気品を感じられる素材なんです。それを損なわせては元も子もないので、きれいに上品に作り上げることを心に決めました。
このカウンター、実は、テーブルと同じ高さにしているんです。作業カウンターとして使うには、10㎝~15㎝は低めなので、普段は下に台を置いて使われています。通常、内側に棚を置いて、キッチンで使うものを収納しているのですが、お客様や隣に住むご両親が来られるときは、さっと動かして延長テーブルのようにして使うのです。そのため、この高さとこの脚が入るスペースが必要だったんですね。
一つでおいても、絵になります。上品に作ることを目指したのですが、どうだったでしょうか。写真の撮り方ひとつで、伝わる雰囲気が変わるのだとは思うのですが、目指すところにいっていてくれたらな、と思います。
テーブルにする用途がなければ、サイドにも視線が内側にいかないように、した方がよいですね。
格子はホゾで入れてほしい、というリクエストにお答えしました。
一つ一つ、入れていきます。
しっかり組んでいっている途中です。
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職人が使い手の想いを大切にして、手仕事ならではの美しい無垢の木のキッチン、家具を作っています。無垢の木の本当に美しい変化をたのしみませんか。