大阪から岡山の生家に戻ることが決まり、古民家である生家をリフォームすることになったお客様より、お電話を頂いたのでした。KitoBitoに実際に来ていただいた際に、我が家の事や私たちの作っている家具についてなど色々と会話を重ねました。そんな中で私たちの家についての話になり、昔の家の事や材木について詳しい会長のいらっしゃる、美作市の永井建設の話になったのは自然の流れだったのか、運命的だったのかは定かではありませんが、気が付くと永井建設でのリフォームをされることになっていたのです。
すでに、リフォームの話も進んだ頃、永井さんからお電話を頂きました。そのお客様がテレビ台をKitoBitoにお願いしたいということだったのです。
とても明るくキュートな奥さまが久しぶりにいらっしゃった時、『永井建設を紹介してくれて本当にありがとう』、との言葉がとても嬉しかったです。『古い家について、とても詳しくて安心して任せれた』と言ってくださり喜んだのを覚えています。
ご希望するテレビ台のおおよその大きさと、どんな風に使いたいのかを相談して、家のテーブルとだいたいの色をそろえたいという希望をお聞きしました。そして何種類かの木の見本板を持ち帰っていただき、実際の家具と色を合わせた写真をメールで頂きました。(右上)
希望を聞きながら作ったイラストとおおまかな見積もりを作り、郵送したのち何度かお電話で話すことになりました。実際にイラストを見ると、どんな風に使えるかなどが想像できてくるものなのです。最初は深い引き出しが多い案だったのが、深さも何種類かあるものに変わり、DVDプレーヤーを置く場所もかわり、そうして最後は左上のイラストにあるようなTVボードに決定したのでした。材の種類は、ブラックチェリーを大変気に入ってくださって、絶対このブラックチェリーで作ってくださいとのお願いでした。ブラックチェリーは、日に日に濃い色に変化していくことも気に入ってくださったのでした。
TVボードで意外に重要な事は、配線についてです。今回は、一か所にテレビの配線や無線ルーターの配線を集めてしまおうということになりました。そうして、後で何があってもいいように、どうにでも変更しやすいようにと思い切って、その場所だけは背板をいれずにおくことにしたのです。これはとても良い案でした。
太い梁の見えるような古民家に合うテレビ台をとの思いもあり、いつもはすっきりと納めるところも、きっとお客様が喜んでくれるだろうと手の込んだ細工を入れることにしました。納品時にこれを見て、思った通り大変喜んでくださりました。そんな時は惜しみない手間をかけたことを誇りに感じたのでした。
今回は、テレビ台と反対側にある壁に、飾り棚も同じ木で作りました。
棚受けは、テレビ台の真鍮の引き手に合わせて、すばらしい真鍮製品を製作しているFUTAGAMIの棚受けを使うことになりました。
偶然にも、打ち合わせの段階でFUTAGAMIのフックを気に入って購入していたのを見せていただき、それなら棚受けもFUTAGAMIの製品を使おうと提案したのでした。
*FUTAGAMI製品はKitoBitoでもお取り扱いできます。
TV board ・ 飾り棚
合計参考価格 ¥326,667(税別)
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職人が使い手の想いを大切にして、手仕事ならではの美しい無垢の木のキッチン、家具を作っています。無垢の木の本当に美しい変化をたのしみませんか。