オーク材のKaze Itoshima ver.ですが、その山桜材バージョンのキッチンができました。オーク材と比較すると、木の色や木目の雰囲気で穏やかなぬくもりを感じます。Itoshima ver.にあるカウンター部分のせり出しが浅かったので、今回は脚を無しにしてすっきりさせました。石入り白色の人造大理石にしたので、それも併せてKaze Itoshima ver.とずいぶん雰囲気が変わってきました。
温もりのある色・質感の珪藻土を使われる「息吹木の家」で建てられる家のキッチンということや、使い手であるお客様のほんわかとした優しく穏やかな表情を思い浮かべると、この形が一番似合うのではないかと思い提案をしました。当初から、山桜材がいいですね、と言われていたので、ぴったりではないかと勝手に想像しての提案でした。
納品したばかりの山桜の色は、個体差を感じます。一本一本の木が育つ環境で色の差がうまれます。それぞれの持つ表情に無垢材の面白さがあります。経年変化でだんだん色も安定してきて、隣り合う木の色に近づいてきて差が分かりにくくなってくるので、その変化も楽しんでください。
あえて…コンロ下の引き出しの隙間を開けています。ちょっと濡れている鍋をしまっても、湿気がこもらないように。コンロ下の引き出しの隙間はお客様によってさまざまな要求があります。壁付けキッチンの場合はよく見えるので、見えること優先しての提案をしますが、アイランドやペニンシュラキッチンの場合は、使い勝手を優先します。そしてリビング側はデザインを優先にして、そこには、特に美しい板を選びました。
忙しい生活の中で過ごすことになるご家族にお勧めするのが、アイランドキッチンの横にテーブルを配置するこのレイアウト。なんといっても動線が良いです。そして食事を作りながらも子供たちの様子も手に取るようによく見えるので安心です。