京都の家族の集まるキッチン

京都に住む方からのご依頼で作ったキッチンです。少しだけ古い家の台所をリフォームしたいというご依頼でした。家族はキッチンのある部屋で過ごす時間が一番長いこと、だから居心地をよくしたいと最初に教えてくださいました。

お気に入りのタイルをどこかに使って欲しい。というご依頼も。そして窓から近くの木々が見える景色も好き、と。後は、ほぼお任せだったです。こんな風に、好きなこと、好きな風景、家の中のキッチンの役目、家族がどんなふうにキッチンで過ごしているか、など多すぎず少なすぎず伝えてくれると、きっと満足できるキッチンになるんじゃないかな。

お気に入りのタイルは、ガスコンロの奥に埋め込むことにしました。無垢の木の天板を使うので、鍋敷き替わりにもなりました。このアイディアはお客様にも大変喜ばれたので、ホッとしたのでした。私たちだけで、このアイディアいいね!と、言っている事をお客様に話して反応や顔の表情を見るときは、ドキドキするものです。今回は、とても喜んでいただけて、安心しました。

古くて日本的なものはディスプレイだけではなく毎日の生活で使っていました。

英語のレシピ本もカッコイイ!お客様はオーストラリアの方でした。

窓辺にはグリーンと、トトロ、さつきにメイまでが一緒に!

シンクカウンターで作業をするときに、窓から近くの木々の緑がサワサワ揺れるのを見ているだけで、気持ちの良い風を近くに感じます。アイランドカウンターには、ガスコンロを設置。まるでテーブル!のように作り、高さのある椅子(カウンタースツールなど)を置いておくと、ご飯を作っている人の横で、おしゃべりをしたりお茶を飲んだりして、家族がなんとなくいる場所になりました。家の構造上残さなければならなかった柱は、工務店の方のアイディアで、お客様のラッキーカラーのオレンジのタイルを。これはお客様がものすごく喜んでいた一つです。邪魔になるかも…と思っていた柱が、自分のラッキーカラーでおおわれるなんて!

コンロ側からは、自分の家のお庭が見えます。外に抜ける風景は、心に癒しを届けてくれる重要な要素ですね。

窓から入ってきた猫さん、私たちに少し驚いた顔をしていました。

人懐っこいしづかちゃん。会うと嬉しくて嬉しくて、体全体で大喜びしてくれました。