京都に住む方からのご依頼で作ったキッチンです。少しだけ古い家の台所をリフォームしたいというご依頼でした。家族はキッチンのある部屋で過ごす時間が一番長いこと、だから居心地をよくしたいと最初に教えてくださいました。
お気に入りのタイルをどこかに使って欲しい。というご依頼も。そして窓から近くの木々が見える景色も好き、と。後は、ほぼお任せだったです。こんな風に、好きなこと、好きな風景、家の中のキッチンの役目、家族がどんなふうにキッチンで過ごしているか、など多すぎず少なすぎず伝えてくれると、きっと満足できるキッチンになるんじゃないかな。
お気に入りのタイルは、ガスコンロの奥に埋め込むことにしました。無垢の木の天板を使うので、鍋敷き替わりにもなりました。このアイディアはお客様にも大変喜ばれたので、ホッとしたのでした。私たちだけで、このアイディアいいね!と、言っている事をお客様に話して反応や顔の表情を見るときは、ドキドキするものです。今回は、とても喜んでいただけて、安心しました。
シンクカウンターで作業をするときに、窓から近くの木々の緑がサワサワ揺れるのを見ているだけで、気持ちの良い風を近くに感じます。アイランドカウンターには、ガスコンロを設置。まるでテーブル!のように作り、高さのある椅子(カウンタースツールなど)を置いておくと、ご飯を作っている人の横で、おしゃべりをしたりお茶を飲んだりして、家族がなんとなくいる場所になりました。家の構造上残さなければならなかった柱は、工務店の方のアイディアで、お客様のラッキーカラーのオレンジのタイルを。これはお客様がものすごく喜んでいた一つです。邪魔になるかも…と思っていた柱が、自分のラッキーカラーでおおわれるなんて!