KYOTO-WAREHOUSE KITCHEN

オーダーキッチン

オーストラリア出身のデザイナーのアトリエ兼住居。古い京町屋を「古いところ」と「新しいところ」を対比・調和させ、みごとリノベーションしたKYOTO-WAREHOUSE。海外の方だからこそ、日本の古き土壁に魅力を感じて、残してほしいと伝えた。そこで新しい白い漆喰壁との調和を提案された㈱雅組のTさん。新しい空間に生まれ変わったこの家は、なんでも新しくしてしまいたい日本人にも、新しい形として受け入れられる空間となっただろう。

オーダーキッチン

KitoBitoにキッチンの依頼をいただいたとき、実は私たちは「シンプルキッチンKAZE」の展示品が、この家のコンセプトに合うのではないか、と想像を膨らませた。まったく新しいモノよりも、すでに経年変化した色を持つこのキッチンでなければならないくらいに。そして無垢材を丁寧に組み上げたこのキッチンは、京都の古くから残るこの家にこそ合うのではないかと。

シンクカウンター前に食事もとれるカウンターの追加。シンプルだからこそ、簡単にできたこと。追加の材料を除き、全てロシア産のオーク材。目が細かくてとてもいい材料で以前はよく使っていたのだが、近年高騰してしまったのが非常に残念である。

このキッチンは、KitoBitoにとってとても思い入れがあり、大好きでとても大切に思ってきた。だからこの形を元にしたタイプのキッチンを幾度となく製作してきた。そしてとうとう、私たちの手元から離れるのは寂しかったけれど、職人技のつまったキッチンを何よりも喜んでくれたクライアントのところに行けて良かったのだと思う。

新しい住宅では、出すことのできない雰囲気をもつ。普通の古民家再生ともまた少し違う施工を行ったのは、株式会社雅組(京都市)。ホームページでは、たくさんの写真でこのWAREHOUSEを紹介されています。こちらをクリック⇒ ㈱雅組 Warehouse project

1階は、広々としたワンフロアー。アトリエにちょうど良い。

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