リノベを楽しむ!

こんなにリノベーションを楽しんでいる人に出会ったことが無かった。古民家というほど古民家ではない家(彼女曰く)を購入。外から見ると日本家屋。の、中がこんなになっているとは誰が想像できるだろうか。これこそリノベを楽しんだもの勝ちだ!色のチョイスが、日本人にはなかなか無いものだけど、生粋の日本人の彼女の好きな空間を作り上げました。

シンプルなインテリアが好まれる昨今多いだけに、これだけの色を使いこなしながらも、統一感はある。あるのだ。どうして?と考えたときに、ひとつには、部屋をプロデュースをした住み手の彼女が、自分の作りたい空間をよく知っていたという事だと思う。本物の「木」という統一された素材の家具がメインで、そこに好きな色を足して、部屋の均整を整えてくれているのだ。木のキッチンを選んでくれたのもうなずける。

キッチン正面から。カウンターに座ると、キッチン全体が見渡せインテリアのことなど飽きることなく、彼女とおしゃべりが続きそうだ。夜になると、何飲む~?と聞かれて、じゃぁちょっと、ビールでもって、写真をみているだけでも妄想が止まりそうにない。

ここでつかっている名古屋モザイクのコラベルは、インターネットのサイトで、自分自身でシュミレーションができ、楽しみながら気に入った配色でデザインを決めることができる。

キッチン自体の素材は、節のある国産の楢材。天板は、少し薄い黒の人造大理石。リビング側からどう見えるかを一番に考え、主張しすぎないデザインに。そのためにランダム幅の分厚い材料を贅沢に背板として使用。実際に見ると質感を感じ取ることができる。

見切りに黒いラインを入れた。これは、キッチンの背板自体を引き締めてくれる効果あり。

キッチンを使用する側の収納は、シンプルな仕上げに徹した。調理道具・沢山のお鍋やボール・そしてダストボックスの収納を重視。細かい収納は食器棚や、背面収納に任せた。

泡の入ったまん丸い照明が、昭和を感じながらも、新しくも感じ、この部屋にぴったりと収まっていた。
住まいには、新しい家を建てるという方法もある。中古の家を購入してリノベーションする方法もある。この家の彼女からは、古い家のリノベーションがどれほど想像力をかきたててくれ、楽しいかを教えてもらった。もしかすると、リノベーションの方が、思い切ったことがしやすいのかもしれない。リノベーションは楽しんだモノ勝ちだ!

ALL PHOTO by 中西真生