山桜の丸太を市場で競り落とし自然乾燥させた材料でキッチンを作りました。
手間を惜しまず作りましたので、その過程を綴ります。
*材木市場での競りにて
山桜の材の色は花がうっすらとピンク色をしているように赤みを帯びており、使っていくうちにその赤色が増してゆっくりと飴色に変わっていきます。
色の濃い物、薄い物、薄緑の縞が入ったものなど
一本一本の個性があるのです。
なるべく赤色の良い丸太を競り落とそうと
市場に並んでいる丸太の中からこれぞと思う物を競り落とそうと頑張りますが、
必ずしも競り落とせるものばかりではありません。
欲しいと思う人は僕だけではないのです。それでも気に入ったものは頑張って競りますし、運良く競り落とせた時は心の中でガッツポーズをしています。
*山桜の材質
材質は緻密で、仕上げると滑らかで手触りは絹のようです。
又粘りのある硬い性質のため敷居に使うと戸がスムーズに滑るため昔はよく使われていました。
緻密なことから和菓子の木型としての役割もあります。
家具としてもとても向いていて、長年使った家具は光沢のある飴色に育ちます。
我が家でも長年も使った山桜の椅子は新品とは違う良い雰囲気を醸し出しています。
一本の丸太から作るキッチンは
長く付き合っていける丈夫で美しいキッチンに仕上がることでしょう。