木になるキッチン 突板を使ったキッチン

突板ってご存じですか?

本物の木(丸太)を巨大カンナの様な機械で

0.2~0.3ミリにスライスしたものを突板といいます。

それをベニヤ板に貼った物を突板合板といいます

それを使って家具やキッチンを作ります。

中身は合板などを使いますが表面は本物の木を貼っています

写真は丸太からスライスして出来た突板たちです。

実は、今まで突板を使ったキッチンはあまり作っていませんでした。

中味まで木(無垢の木)を使ったほうが良いと思っていたからです。

でも修行中は突板を使った特注家具を作っていたので

突板の良さももちろん知っていました。

フラットですっきりしたデザインは突板のほうが得意なのです。

中味を合板で作ることで伸縮や曲がりのない性質からいつか突板を使いたいと思っていましたが、どうやったら自分らしい突板のキッチンができるか悩んでいました。

今年になって突板を使ってキッチンを作ろうと計画をして

あちこち材料屋さんを探していて、突板を丸太から作っている会社を紹介していただくことができました。

それからは何度も足を運び突板について学ぶうちに突板の奥深さに魅了されてしまいました。

突板も本物の丸太からスライスされているので

育ってきた歴史がそれぞれにあり、色や木目が違うのです。

昔からあるきれいな突板をはじめ節があったり白い部分が多いあまり使われてこなかったような突板も自由に使うことができることを知りました。

そして今日、たくさんの丸太から取れた突板を組み合わせて突板合板を注文してきました。

第一号の突板を使った木のキッチンの始まりです。