人生の後半戦「これからの人生を楽しむための家」に、
山桜のキッチンを納めました。
何度かキッチンを作らせていただいた設計士の方が、「今度は自分の家のためのキッチンを、山桜で作ってほしい。」と連絡をくださったのです。
恵建築デザイン一級建築士事務所 岡山県津山市
「キッチンをどこに配置するかは、何度も悩んで決めた場所なの。」
そう言って説明してくださったのは、廊下から部屋に入ってくると、キッチンのカウンターが一番に目に入ってくる場所でした。
部屋全体を見渡すことのできる場所で、料理を作り、
その横の少し低めのテーブルでゆっくり食事をする、
友人が遊びに来てくれても、一緒にキッチンに立つこともできるし、作りながらおしゃべりも楽しめる、
狭すぎず、かといって天井高が高いので広く感じる部屋で、仕事が終わった一日をゆっくり過ごす場所として、自分自身のための心地よい場所になるように設計をされていました。
漆喰壁の廊下から。カウンターの向こうが、キッチンです。
設計士自邸の前に作らせていただいたキッチンは、山桜で製作をしました。そこで山桜のキッチンを気に入ってくれていたんだと思います。山桜のキッチンは、その木のピンクがかった色合いや木肌から優しく女性的なキッチンに仕上がると感じています。
他の要望は、ステンレスの天板は、バイブレーション仕上げで。パナソニックの食洗器は今のが数年前に購入してまだまだ使えるので、それを入れて欲しい。シンク下に入るなら、できたらそうしてもらいたい、という事でした。
シンク下には引出もあり、水栓と浄水器の配管、食洗機の配管と盛りだくさんです。製作図面と配管図面をかなり慎重に書き、水道屋さんには無理もお願いして、無事にその食洗機を希望されている場所に収めれた時には、ホッとしたのでした。
次回食洗機を交換される際には、面材タイプの食洗器を入れていただくと、引き出しと同じように面材を揃えることができますね。色が変化した引出しと、新しい食洗機の面材の色は、違うと思いますが、それも楽しんでもらえたらと今から思っています。
愛用している「みりん」のボトルが入る高さを、ボトル調味料用引き出しには確保してほしいという熱烈な願いも、無事にかなえることができました。生活を始めて、しばらくした後に話をした時にも、みりんのボトルがここに入るようにして、これは本当に良かったと、言われていました。調味料に関しては、普段使うボトルの数、好きな商品や大きさ、保存方法がそれぞれです。例えば、私自身は沢山調味料を使いたいので、これだけでは収納場所が足りそうにありません。また冷蔵庫にほとんど入れている方もいらっしゃいます。一人一人に合ったキッチンにしていくことがオーダーキッチンの良さです。
対面にすると、キッチンの場所のスペースが広く必要になります。だけど、この気持ちの良い空間を見ながら、感じながら、料理をしていると、この部屋の心地良さを実感できるのだろうな、と思います。キッチンの配置を悩まれたと言っていましたが、ここにして良かったですね。
キッチンから見えるロフトは広い空間になっていて、趣味の部屋としても使えると言われていました。天窓もあるので、布団を敷いて星空を見ながら寝ることもできますね。
無垢の栗の床。いい床だなっと思い写真を。
廊下の上は、一部すのこ状になったロフトの床です。ちょうどその上には天窓があるので、廊下スペースの漆喰の壁に差し込んだ明かりが反射して、優しい明りのある空間になっていました。
恵建築デザインさんのブログに、この家の紹介がされています。(2021年7月19日)
2021年9月9日付けのブログ リビングキッチン~居心地の良い家を求めて
には、キッチンの事、リビングの事が、設計士と住まい手の目線でわかりやすく書かれています。
設計士自身の経験から、自然素材を惜しげなく取り入れた、住み心地の良い家づくりをされているので、50代からの家づくりをしたい方に特に参考になります。
恵建築デザインさん、ありがとうございました。